写真:佐藤みゆき氏(左)と古波津 陽氏(右)のトークの模様(撮影:片岡幸壱)

《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》

「【1/10 Fukushimaをきいてみる】上映会@大阪」(主催=義岡翼氏・NPO法人障害者の自立を支える サポートネットワーク)が去る10月6日、space korallion(大阪府大阪市淀川区)で開催され、2011年3月に発生した東日本大震災の被災地である福島県に関心を持つ約30人が参加した。

■上映会、トーク

【1/10 Fukushimaをきいてみる】は、福島県出身の佐藤みゆき氏(女優、映画「真白の恋」主演、ドラマ・CMなどに出演)が、8人の福島県民(移住した人も含む)の会話形式で綴る80分間のドキュメンタリー映画。
「福島は今どうなっているのか」をテーマに10年計画の記録映画として2013年から始まった。「本当の復興とは何か」を考えてもらうきっかけにすることを目的として、各地で上映会が開催されている。
今回の大阪会場では、シリーズ5年目の2017年版が上映された。上映後、聞き手の佐藤みゆき氏と古波津 陽(こはつ よう)氏(同映画の監督)のトークが行われた。
東日本大震災から7年が過ぎて、「避難解除したが、家の中や農地の復旧は簡単ではない」、「津波後、町が整備されたように見えるが、まだ完全ではない」など、話し手たちの本音、「福島に生きる人たちが、何を考え、どんなことを話しているか」が映画を通して伝わってきた。

■今後の上映会の重要性

2013年から毎年上映されているが、今から5年後(2023年)は、さらに風化が進んでいる。その時、福島県がどう変わっているのか、現実を伝えていく記録映画の重要性を改めて認識した。
主催した義岡氏は「定期的に福島を訪問しているが、着実に風化が進んできている今こそ、実態を伝えていく必要がある。今後も上映会を継続的に開催し、福島の現実を発信していきたい」と熱く抱負を語った。
2018年は災害が多発しているが、いつかは風化して忘れられていく。こうした災害経験を様々な形で、継続して伝えることがますます大切になってきているのだ。
▽本紙特約リポーター:片岡 幸壱
神戸市在住。中学2年のとき阪神・淡路大震災に遭遇、自宅は全壊したが家族は全員無事避難。学生時代より取り組んでいる防災を仕事と両立しながら、ライフワークとして、ユニバーサルデザイン(UD)などのイベント・ボランティア参加を続けている。聴覚障害を持つ防災士としても活躍中。

▼参考リンク:
>>1-10.Fukushima.ask
>>佐藤みゆき氏ブログ
>>佐藤みゆき氏Twitter
>>有限会社フォセット・コンシェルジュ
>>株式会社エム・エーフィールド
>>古波津 陽氏のホームページ
>>義岡翼氏ブログ「つばの黄色いスニーカー」